TAIGA TAKAHASHIからT.Tへ

「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」という意志を引き継ぎ、「未来は過去にある」という考えのもと、100年後の未来へと生き続ける服をつくる
彼の思いはT.Tチームの想いとなり、これからも時を刻み続ける、、、

 

新体制となって初のコレクションであるCHAPTER V / AW23 “BETWEEN SKY & SOIL”。
コレクションが出揃ったこの時に、改めてT.Tというブランドをご紹介させていただきたくイベントを開催いたします。

 

T.T
CHAPTER V
BETWEEN SKY & SOIL AW/2023
SPECIAL EXHIBITION
date : 9/16(sat.)-24(sun.)
place : kink chikaramachi lab.

髙橋大雅は、ものづくりの本当の価値は歴史の中にすでに存在しているのではないか、そんな思いを抱き、時間をサバイブした衣服の布地や縫製、ディテールなどを考古学の観点から研究し、再現ではなく新たな再解釈を加えて現代に蘇らせるといった手法でコレクションを展開。衣服は「記憶を辿る装置 」であると結論付け、織り、染め、縫製など日本古来の伝統技術や天然素材を使い、100年後の未来にまで残る「時代を超越する衣服」を目指しました。

 

当イベントでは、AW23コレクションをご覧いただくとともに、そのような髙橋大雅の理念に基づき、深い藍色が美しい「インディゴ染め」の上から、奄美大島で1300年前から伝わる伝統染色「泥染」で丁寧に染めを施すといった、ある種の贅沢ともいえる手間暇をかけて製作した特別な服をご案内いたします。

LOT.303 Coverall Jacket 藍泥染め
炭鉱から発掘された、名もなき1910 年頃のアメリカのカバーオールから生まれたジャケット。1920 年代のアメリカで始まった大量生産・大量消費の時代。アメリカ型の資本主義社会が様々なものづくりを変えていった。職人による一点ずつ丁寧に作る伝統から、手の技が無くとも大量生産が可能なものづくりの体制になってゆく。経済の下支えをしている重労働者が着るワークウェアがその時代背景を物語る。直線的な縫製、平面的なパターンによる簡易化。生地の耐久性やポケットの形など、全て重労働に耐えゆくための設計。 当時使用されていた刻印入り鉄製ボタンを再現したオリジナルボタンを使用。このボタンは時間が経つことで錆びてゆき、経年変化も楽しめる。

 

 

 

 

 

 

 

Lot. 209 Buckle-backed Trousers 藍泥染め
股上がかなり深く、わたりから裾まで真っ直ぐに落ちた太めのシルエット。丸くカーブしたフロントの ポケットのあき部分に付いたリベット、後ろ側についてあるバックルバックなど残すべき部分は残した設計になっている。 ドーナツボタンは1910 年代の私物のカバーオールからデザインを抽出し、バックルバックに使用したバックルも型からオリジナルで鉄素材で製作。ドーナツボタン、バックルともに特徴的なブランドアイコンの細かい線が刻印されている。表面にメッキをしないことで時間が経つことに錆びていき、経年変化を楽しめる。

 

 

 

 

 

 

 

Lot.603 Sweat Shirt 藍泥染め
人工素材が広く普及する1950 年代より以前のアメリカンスポーツウェアの原点から生まれたスウェットシャツ。丸胴の裏毛は和歌山にある吊り編み機で作成。USAコットンを使用することで、ドライな質感を持つ独特な風合いの生地になった。大正時代に日本に入ってきた吊り編み機は、現在、世界で唯一、和 歌山県で稼働している。1時間に1メートルしか編むことができないため、とても非効率ではあるが、 ゆっくり時間をかけることで空気も一緒に編み込んだような、程よいムラ感のある独特な風合いの生地に仕上がる。

 

 

 

 

 

 

 

Lot. 601 Tee Shirt 藍泥染め
肩傾斜が無く、ボートネックの様な 首元、伸び止めのために2重になっているネックリブなど当時の設計を抽出したデザインになっている。
丸胴の天竺は和歌山にある吊り編み機で作成。USA コットンを使用することで、ドライな質感を持つ 独特な風合いの生地になった。大正時代に日本に入ってきた吊り編み機は、現在、世界で唯一、和歌山県で稼働している。1時間に1メートルしか編むことができないため、とても非効率ではあるが、 ゆっくり時間をかけることで空気も一緒に編み込んだような、程よいムラ感のある独特な風合いの生地に仕上がる。

 

 

 

 

 

 

“BETWEEN SKY & SOIL”  (空と大地の間で)を表現する色でもあるインディゴブルーとマッドブラウン。
長年培われた熟練の技を持つ職人の手により染め上げられ、一枚 一枚が唯一無二で深みのある美しい表情をもちます。
時間の経過による色の移ろいが、より一層その物を趣深くすることでしょう。
藍泥染めの商品は期間中に受注販売いたします。お渡しは約3か月後となります。

 

 

 

 

初日の9/16(土)はT.Tの中田氏が在店し、髙橋大雅のものづくりの考え方、精神性や美に対する感性などもじっくりとお伝えできるかと思います。
また、ご来店くださったお客様にはT.Tのフィロソフィーブックをお渡しいたします。
ぜひ、お越しくださいませ。

※勝手ながら9/19(火)、9/20(水)は定休日となります。

 

 

 

キヨハラ

 

 

 

 

Posted by:chikaramachi lab.